Kuri

味園ユニバースのKuriのレビュー・感想・評価

味園ユニバース(2015年製作の映画)
3.3
山下監督、好きな監督のひとりなので劇場公開時に見逃さないようにしてので、滑り込みでようやく鑑賞できました。

田舎の映画館、公開終了寸前の最終日最終回だったので当然ひとりの劇場かと思ってたのですが、
主演の渋谷くんファンであろうと思われる女性数組が入ってきて人気を実感。
画面に映る不敵な佇まい、歌い出した時に生じる圧倒的な存在感は確かに素晴らしいし、これは人気になるよねーと門外漢の自分も納得。
同時に監督の狙いが成功してることにも感心しきり。
渋谷くんを輝かせるための作品としては大成功だと思います。

終盤のガッカリ展開については
宇多丸さんのラジオを聴いて構えて臨んだので、
しかも映画内で渋谷くんが自分で"生きてればですけど"みたいに話していることも踏まえて白昼夢的な事だと受け取るとして
普通にガッカリーで済んだのですが、
最後のライブシーンにはさ、腹立たしいほど、ほんとにガッカリ!

"二階堂さんが書いた歌詞を最後に唄って彼女の気持ちに応える"って理屈はわかるけど、曲としての説得力が弱すぎると思うんですよ。
流れを考えると最後に唄うのは"古い日記"以外にはあり得ないし、そうすれば一気に気分良く劇場を出れると思うし。
なんで誰も嬉しくない終わり方になってるのかなー、渋谷くんファンはこれで嬉しいのだろうか。

無理がある話でも最後に良い気分で送り出してくれるだけで、印象がまったく変わるんだけど。
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