泣こうかなーと思ってチケットを買って入ったら、白髪頭の方々で座席が埋まっていました。初めて入った館だったので、そういう椅子かと思っちゃった。
柄本明さんが出て来るたびに館内が笑いに包まれ、誰かがなく度に館内が鼻をすする音で包まれる空気。
人の死に際はそうそう美しくないと思うし、残された人の苦悩の計り知れなさは経験しているので、あまりにきれいな人生の幕引きに少々引いてました。もっとなんかこう、普通はドロドロぐっちゃぐちゃあるはずですよ。ご主人なんにもできない人の設定なんでしょ?泣けなかったなあ。あまりにリアリティなさ過ぎて。
もっとも、事件が起こり過ぎて悲しみを忘れる感じに、奥さんがあえて天国から手を差し伸べたのかなって気もしました。