このレビューはネタバレを含みます
うわ、うわ。
すごく良かった。
なんて言ったらいいんだろう。
しっとりと夜更かしに浸りたいなと鑑賞。
開始直後、グレタが歌い出した瞬間に惹き込まれた。
流れる曲全てが素晴らしい。
ダンがグレタの歌を初めて聴いて、バックの音楽を想像するシーンは、なんというか、世界に厚みが出て視界がぱぁっと明るくなった気持ちにさえなった。
野外での録音シーンは、登場人物みんな楽しそう…というより心からワクワクしていてとても魅力的。
一種のドキュメンタリーを観ているようなドキドキや緊張感がある。
こういった恋愛でも友情でも言い難い、絆のような関係性は憧れる。
ラストはきっと好みが別れるだろうが私は好き。
オールオッケー!みんな幸せ!わはは!のハッピーエンドでも、悲しい悲しい絶望的なバットエンドでもなく、
ただただ、ほんの、たった“一歩”をそれぞれが踏み出すような、少しだけ前を向いてみようかなと思える終わり方がじんときた。
夜、イヤホンをして好きな曲を聴きながら散歩をしたくなる映画。