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ザ・レイド GOKUDOのkaitoのレビュー・感想・評価

ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)
4.0
『ザ・レイドGOKUDO』

あけましておめでとうございます。昨年の映画鑑賞本数を数えてみたら、まさかの35本でした。大学生時代って150-200本は観てたよね??それに加えてサボりまくったFilmarksです。今年は映画を沢山を観て、
しっかり文字に残す1年にします。

2024年の1本目は『ザ・レイドGOKUDO』
2年前くらいにギャレス・エヴァンス監督の『ザ・レイド』を観て、自分が観てきたもの史上で1番好きなアクション映画となった。話は端的に分かりやすい為、魅力的で推し出されるアクションシーンに100%の気持ちで浸ることができた。拳銃を使用するシーンも拳を使ったアクションもカット割が長く映像を認識しやすい為より重みのあるアクション映画に仕上がっていた。

その続編にあたる『ザ・レイドGOKUDO』も個人的にはかなり好きになることができた映画であった。1作目がヒットをしたのか、予算が増え、比較的ストーリーが成り立っているものであった。ただ個人的にはそこまでストーリーに目新しさを見出すことができず、ヤクザものだったらよくありそうな話だなぁくらいの感覚で観ていた。よくあるプロットだった為、いい意味で言えばストーリーを考えることに脳を使わず、魅力的なアクションシーンに集中することができた。

主人公でマフィアに潜入捜査をするラマについてだが、1作目も2作目も通して個人的にはそこまで興味を持てる存在ではないということが一貫していた。客観的にただただ寡黙で強いヤツという印象までに過ぎない。ただ本作では比較的ストーリー性を持たせており、ラヤのキャラクターアークを作ろうとしている感はあったもののそこに感動することはあまりなかった。ボスの息子であるウチョもよくありがちなキャラクターであった。

ただアクションをこちら側に伝えるカメラワーク・編集は前作よりもかなり進化していたように感じる。カーアクションも追加され、アクションシーンに選択の幅が広がったのを感じた。個人的に1番好きなシーンは刑務所の庭での抗争シーンである。撮影が行われた時間帯・天気感は良く、そのシーンに残虐性をもたらすにはかなり良いタイミングだったと思う。また度々使われるバードショットもアクションの全体を俯瞰的に観ることができ、抗争の規模の大きさを肌で感じることができた。音響については基本的に良かったものの、たまに安っぽさを感じさせるシーンがあったのも否めない。

1作目と比べると個人的には弱いが、前作同様でインドネシア独特の緊張感が映画全体に漂っており、緊張感を持続した状態で映画を観終えることができた。モブキャラでさえ恐さを感じさせていた前作であったが、本作は強いていうならヤヤン・ルヒアンが演じたプラコソというキャラクターだけだろうか。

前作の方が好きであることは確かだが、続編の本作もそれに負けないアクションシーンの数々、目に焼き付くカットが多数あり、良い続編映画だったと強く感じさせる映画だった。
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