このレビューはネタバレを含みます
夢枕獏さん原作の「神々の山嶺」を映画化。ストーリーは概ね踏襲されたいるものの、敢えて残念な点を。
＊深町のイメージが違う
原作の小説とも谷口ジロー画のアニメ版とも異なり、深町がガツガツしすぎている。岡田准一がしっかり演じていますが、時に主役の羽生(阿部寛)を食いかけない勢いが。原作では、深町はあくまでも羽生を密かに追いかけ、そして羽生の成功を祈り夢を託す存在。本作では、羽生と同じくらいの存在感が出てしまっている。
＊羽生は冬季無酸素単独登頂に成功？
深町は羽生が命を落としているのを発見する。傍にはマロリーが…彼が登頂に成功したか否かは定かにはしないのだが…(これはこれで良い)。原作では、遠くエヴェレストにとりつく羽生を深町はカメラで追い続け、モヤに包まれた羽生は、滑落したような、登り続けて行ったような天に登っていったような…このラストが秀逸。原作と比べるのはナンセンスだが、個人的には原作が好きすぎて本作には不満が。
羽生と深町の身長差も…
文句ばかりですいません。
撮影はエヴェレストの5000メートルあまりまで登り行われたそうです。素晴らしい映画ですよ。
しつこいですが、原作を是非‼️
