ぴろぴろ

マルティニークからの祈りのぴろぴろのレビュー・感想・評価

マルティニークからの祈り(2014年製作の映画)
4.2
お役所仕事という言葉がある位だから、今作の韓国大使館のような話は現実に有り得るのだろう。実際、実話を元に作られた作品だし。 だけど当事者にしてみたら、この不手際は許し難いし、有ってはならないし、何より恐ろしい。
言葉が通じないもどかしさ。旅行者ならともかく、異国に抑留されて裁判を受ける身となってしまった時に、通訳もいなかったら どうすれば良いのだろう。 みんながみんな外国語が堪能な訳じゃない。犯罪を犯した主人公の為に、税金使って通訳を雇うのか?と言うようなセリフがあったけど、あなた方も国民の血税で給料もらってるんだよ‼︎と言ってやりたい。 言えないけど。
冒頭で蜘蛛を踏んでしまったからか、なかなか救いの糸を垂らしてもらえない主人公の主婦。方向を間違えたのねーなんて言ってたけど、やはり安易なお金儲けの話なんか無いのだ。これでもか、これでもかと降りかかる困難と不運。何度も心が折れそうになる主婦。 思わぬところで肉切りキルビートが‼︎ そんな中、フランス人受刑者の女の子との友情は少しばかり救いになった。
ひとり娘の役の子がホント可愛くて。トマトの歌可愛かったな。韓国のネット社会とマスコミで世論が動いて急展開を見せる一方、最後まで お役所という所は…そんなラストシーンが良い。
私は運び屋はしませんが、何かあった時には大使館には頼りになる存在であって欲しい。
見て良かった。
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