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友よ、さらばと言おうのOASISのレビュー・感想・評価

友よ、さらばと言おう(2014年製作の映画)
3.9
殺人現場を目撃しマフィアに追われる事になった少年を守ろうとする父親と、その元相棒の刑事との友情を描く映画。

「すべて彼女のために」と「この愛のために撃て」の両主人公共演による、全俺が待ち望んだフレッド・カヴァイエ監督最新作。
ドラマ→アクションの繋ぎ、緩急の付け方等、前2作より洗練されていてかなり面白い!
クラブ〜工場へ雪崩れ込む一連のアクションの流れの中で、鏡やシルエットのみを使った演出が一際光り印象に残るし、列車内で座席の間から放たれる弾丸等、まるでジョニー・トーの映画を観ている様だった。
ラストシーンのツーショット写真なんかは、まんまそれそのもの。
ただのおじさん二人なのにカッコ良過ぎるよ・・・。

なんといっても魅力は、息子が「そりゃ命がけで守りたくなるよ」と言わざるを得ない程可愛いこと。子役のキャスティングが鍵を握る題材なだけに、もうこの時点で大成功しているでしょう。
奥さんの美人度も文句無し。

息子がマフィアから逃げる逃走劇の最中にこれでもかと父と息子のすれ違いを描きつつ、「パパも柔道習ってたんだね」と奥底では家族として繋がっている事をアピール。
そういった情感をアクションの中に忍ばせるところが本当に上手い。
流石に友が主人公にした行動は褒められた事では無いけども・・・。

ランタイム90分で、ドラマ部分とアクション部分の配分も丁度良いし同監督のファンはもちろん、そうでない人もオススメ。
次回作はハリウッド進出とか。

いくら友の寝顔が微笑ましくても、脇見運転はやめましょうね・・・。
@大阪ステーションシネマ
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