来夢

パシフィック・リム アップライジングの来夢のレビュー・感想・評価

3.4
『パシフィック・リム アップライジング』
日本で大ヒットした、ギレルモ・デル・トロ監督による怪獣vsロボット映画「パシフィック・リム」の続編。
今回デル・トロは「シェイプオブウォーター」とタイミングが被っちゃったので監督を降りてプロデューサーに。前作は、あのパンズラビリンスを撮った監督がなんでこんな糞のようなストーリーの映画を作ったのかって感じ(めっちゃ誉めてます)で、日本カルチャーへのデル・トロの愛だけで出来たような馬鹿映画だったので、続編はハードルが低いような高いような複雑な状態。で、蓋をあけてみたら、これはやっぱり評価し難い。前作よりだいぶしっかりしていて、そこが評価の別れ道。普通の娯楽映画としてちゃんと面白い。ちゃんと面白いが故に馬鹿っぽさが減ってしまった。お馬鹿映画としては致命的。いや、でも十分に馬鹿だけどね。正義の側が壊れてない高層ビル壊して武器にしちゃだめでしょ。とかさ。色々と良い意味での突っ込みどころは残ってるし、ガンダムとかエヴァのオマージュととれるようなシーンもチラホラあって、ロボットアニメファンならにやっと出来る。決戦の地は「ゴジラ対キングコング」はじめ、特撮ファンには馴染みの場所で、ちょっとアンギラスっぽい怪獣も出てくるし、正直予想以上に日本愛が見て取れて俺は結構満足だったり。まぁ、このシリーズに何を求めているかで割れるんだろうね。バトルシーンはほぼほぼトランスフォーマーででした。
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