圧倒的なダンディズム。正直ないいやつが最強だということがまざまざと表現されている。
実力があれば奇をてらう必要がないということが、アン・ハサウェイ演じる社長に感染していく過程が面白く、冒頭の彼女と終盤の彼女では振る舞いが別人になっている。
老インターンは、思っていることが顔に出てしまう振りをして相手に顔で真意を伝える、というわざを持っているわけだが、その二重構造を演じきるロバート・デ・ニーロに感服した。
老インターンの考える正しさは、経験に根ざした正しさであって理念的な正義とは大きく異なる。この部分も含めてとても保守的な世界観でつくられているが、保守の良さが楽しく美しく表現されており、とても前向きな気分にさせてくれた。
かなり好き。