このレビューはネタバレを含みます
「記憶が1日しか保たないモノ」というある種定番の題材……ではあるが、多くの場合恋愛で味付けされるこのテーマを、ミステリー、サスペンス調に描いた点が珍しい作品。
記憶がない主人公に色々と教えてくれるが、それぞれ肝心な点を隠しているように見える夫と主治医。どちらかが嘘をついている……?と過去を探ることになってからの、終盤のどんでん返しはなかなかよかった。
1日しか保たない記憶という設定自体がご都合主義的なのでツッコむほどでもないが、主人公の回復具合があまりに急なのは少し気になる。記憶がなくなって6年?ぐらいだと明かされるが、数日間でこんなに回復するならもっとはやくなんとかなりましたよね?
絶妙に信用できないコリン・ファースが観られるだけで価値あり。