「言うても綱渡りだけの内容で、本当に面白い映画になりますかねぇ…？」と疑心暗鬼でずっと観るのを躊躇してましたが、さすがはゼメキス先生！安定感抜群でしたね！
準備段階のスリリングさと、上空411メートルで繰り広げられる一世一代のワイヤーウォーク。
3D効果も相まってあの一歩目から入り込み具合が半端なかったし、彼の足元の空虚を自分自身も体感しているような感覚でずっと手に汗握りっぱなしでした。
そして気づけば地上から見守るギャラリーと一体となって拍手してました。
これが実話って、フィリップは本当にとんでもないことをやってのけたもんですわ。
無駄なこと、無意味なことにこそ至高の美があり、歓びがあるってのは本当にその通りだと思う。
大人になってより強くそう感じる機会も多くなりますね。
綱渡りにジャグリングに一輪車と、ジョセフの役作りと相当な練習量も垣間見えたし。
あの棒持ってたら重心安定するから結構誰でも出来るんじゃね？と、くそナメた考えがよぎるくらい。
そして今は無きWTCビルも最新VFX技術で完全再現！
当時のニューヨーカーの衣装も忠実だし、本当に74年のNYにタイムスリップしているかのようです。
エンディングとか特に良かったしね。
WTCビルへの敬意と惜別の念がひとしおに感じらて、物凄くジーンときちゃいました…。
間違いなく3Dで観るべき作品！
