すずき

シンドバッド 七回目の航海のすずきのレビュー・感想・評価

3.2
バグダッドの勇敢な王子、シンドバッド。
フィアンセのパリサと共に、バグダットへ戻る航海の途中、謎の島で巨人の持つ魔法のランプを盗もうとし、追われている魔術師・ソクラを助ける。
バグダッドへ戻っても、魔法のランプに固執し危険な島に再び向かう事を提案するソクラに、シンドバッドは不信感を顕にする。
しかしパリサが謎の呪いによって体が縮んでしまい、その呪いを解けるのはソクラだけ、しかも例の島に住む怪鳥の卵が必要とあらば、行くしかなかった。
かくしてシンドバッド達は危険な冒険の旅に出発するのだが…

監督はネイサン・ジュラン、と聞いても「?」の人は多いかもだけど、製作・特撮がレイ・ハリーハウゼンと聞くとピンとくる人は少なくない。
ストップモーションアニメで滑らかに動く骸骨剣士で有名な、ハリウッド特撮の神である。

ストップモーションと映像合成技術により命を吹き込まれたモンスター達は、リアルさを求めた評価基準だと現代のCGに見劣りする。
しかし、「リアルじゃないから」という理由で、例えば印象派の絵画は写真より劣る物だろうか?否である!
ハリーハウゼンの手がけるモンスター達は、現代でも色褪せず、独特の魅力に溢れているものばかりだ。
逆に初期のCG映画とかの方がキツイものあるよねー。
まあベタ褒めするわけじゃなくて、不満点も色々ありますが…
でも骸骨剣士はホントに良かった!
あと棒に縛った人間を、モンハン式肉焼き器の要領でぐるぐる回しながら焼き上がり待ちするサイクロプスも可愛い。