Mrsフロイ

100歳の華麗なる冒険のMrsフロイのレビュー・感想・評価

100歳の華麗なる冒険(2013年製作の映画)
3.8
人生は一睡の夢ZZZ・・・

ダイナマイトの発明者ノーベルの国、スエーデンで大ヒットの小説の映画化。

爆発物の専門家?として100年の時を生きてきた、イケてる爺ちゃんアランのブラックなユーモア溢れる話が愉快!

スエーデンというと福祉大国とのイメージが日本では定着しているが、この映画や「ミレニアム」を見ると、そんな一面的なとらえ方とは距離を置く複雑な様相が見えるようで面白い。

猫と一緒の一人暮らしのアラン爺ちゃんは、庭に侵入した狐を爆弾でふっ飛ばし、ついでに余生も吹っ飛ばしたと語る。
つまり気楽な一人暮らしから、つまらない老人ホームへ入居させられてしまう訳だ。

そんな所に大人しくいるような爺ちゃんでは無い。
100歳の誕生日に窓から脱出!当てずっぽうの逃避行が始まる。

アラン爺ちゃんだけでなく、人間100年も生きていれば歴史の教科書にある出来ごとを多かれ少なかれ当事者として生きている。
アラン爺ちゃんの場合は、常に爆発物と一緒。
原爆の開発にも、東西冷戦にも関わったらしい。

日本人とはチョッと異なる皮肉なユーモア感覚が、お腹の辺りをくすぐる高齢化ムービーでした。
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