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レヴェナント:蘇えりし者のVigocultureのレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
4.5
動的なタルコフスキー?
動的なベルイマン?
タルコフスキーとベルイマンを『地獄の黙示録』のエネルギーでやりましたって感じか。
映像の濃度でいうと、去年の『神々のたそがれ』カラー版ともいえる。


圧倒的な映像に収められた エネルギー=生と死 のイメージ。
「復讐劇」はフェイクで「神」をメインにもってきている。
ただ、最後やっぱり復讐に力入れるからブレる。

ルベツキクオリティな映像は本当に息を呑みます。無理な長回し推しじゃなくてよかった。

ただ、退屈する要因はハーディが砦に戻ってからいらないカットが多い。
話の中核を成すディカプリオが孤軍奮闘する中で魅せる大自然と妄想の入り混じった一連の美しいショット、そこに意味をもたせてじっくり見せるのならば、砦での時間やカットはもっと削って欲しかった。

台詞の少ない山中での映像は意外と退屈せず、美しい映像に身を委ねて印象に残っているんですが、砦に入ってから記憶が曖昧です。
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