(本当は2.0だけど映画館で観てたら補正かかるのを加味して3.0)
単純に物語が面白くない。
重要な説明をせずに魅力のない戦闘描写をダラダラ繰り返すだけで抽象度を高めている。
その上、好き嫌いの分かれるグロ描写を入れた作品を劇場公開作に持ってきたのは謎。ドラマシリーズでもよかったのでは。
少なくとも、最後のアメリカとのほっこりシーンをゾンビ姿にしたのは意味不明すぎる。劇場で見ていたら目を塞いだし、幸いディズニー+視聴だったので飛ばした。
なにをもってこんな悪趣味な映画を作ったのか。
ワンダを嫌われ要員にするのはもはやかわいそうが勝ちすぎる。
クリーチャーデザイン、プロダクトデザインともにあまり感心できるものもなく、ここまでシリーズが進む中で、”怪物”との闘いは興醒めする。
ルッソ兄弟の人間ドラマがフェーズ3までの骨格になったことを思えば、フェーズ4は赤ちゃん帰りしたような印象があり、ファン層の新陳代謝を迫られている気分。
その点においておそらくソー4もそうで、好みによって期待できない。
イルミナティについても、多人種であることはいいとして、面のいい役者を揃えて欲しかった。惨殺要員のチョイ役にするのはわかるけど、それにしてはペギー真っ二つはいただけない。エターナルズしかり、ボーイズじゃねぇんだよ、と言いたい。作品数とキャラクター数が増えるに従ってスターがいなくなって、薄く延ばされ平準化されていく印象。marvelはマーケティング頼りで作品の製品戦略と囲い込みによって顧客獲得していけると見込んでると思う。でも実際にはフェーズ3までを支えたのは丁寧なキャラクター描写と俳優のカリスマ性だ。(それを理解しているからこそのエンドゲームの最高のエンドロールだったわけで)
ファッションでいうデザイナーズブランドと同じで、この巨大なエンターテインメントコングロマリットは、コアファンを切る覚悟で新規顧客獲得に向かってるのは明らか。
そろそろ卒業する頃ですよ。
