※一応ネタバレしないようにレビューを書いてますが、もしネタバレしてたらごめんなさいね。



腕自由になった時点で十分反撃できるでしょうが！！！

殺人鬼一人だけなんだし逃げるチャンスめっちゃあるんだからサッサと逃げなさいよ！！！

ってアレ！？




車で山道をドライブしていた女性、ジャニーンは事故に遭い電話でレッカー車を呼ぶ。
ほどなくして舌が無くて口のきけないレッカー車の男がやってきた。
そのままレッカー車に乗り町へ向かう2人だったが、ジャニーンが書類を描いていると、見知らぬ男の免許証が出てくる。

だが不審に思う間もなくレッカーの男が襲い掛かり、ジャニーンを拘束する！
気が付くとジャニーンは何処かの農家に監禁され、実はとんでもない猟奇殺人鬼だったレッカーの男によって電気の流れる首輪をつけられてしまう！！！
ジャニーンはどうにか助かろうと男に助けを請うが…。




口の聞けない凶悪殺人鬼に拉致監禁された女性を描いた女性の姿を描くホラー・スリラー。
無名な作品であるが(でも販売会社は大手メジャー)ラストの展開が衝撃であると聞いた上に、ハードなスプラッター描写があると聞いて鑑賞した。


んで今作、初っ端から殺人鬼の男が本性を現し、ヒロインを追い詰めるわ、噛ませ犬の警官を殺すわで初っ端からテンポの良いスラッシャー劇が展開！！
そのままアッサリヒロインが殺人鬼の根城に連れて行かれ、拷問される系の展開になるのだが…。

逆らうと電気が流れる首輪が付けられるのはまだいいんです。でもその後は両手が自由になるし、殺人鬼はしょっちゅう外に出す、その上でしょっちゅう目を離すし、武器も電気流すリモコンしか持ってない。
撫でまわすように眺めてる時点で目玉に指を入れたり喉を嚙み千切ったり、隙を見てリモコンを奪ってぶっ壊すなりすればいいのに、そういった反撃を全くしないんです。
挙句一人で監禁場所から抜け出したにも拘らず何故か死体に話しかけたりして、監禁場所に戻っていってしまう！何で！？
その後もまた逃げ出しても別の死体や連れ込まれた女ににかまけて逃げるチャンスを失ってしまう。何やってんだ！？

お話の展開もヒロインが謎の幻覚や謎の悪夢に襲われたり、他に拉致監禁された女性がグログロに殺されたりと、葛藤のドラマやスプラッター的な見せ場があって退屈はしないものの、十分脱走や反撃が出来そうな場面で全く逃げたり反撃したりしないので、見ていて地味に不満が溜まっていた。
(他の映画でいうと「インブレッド」を思い出した。)



そしてクライマックス、ヒロインがよ～～～うやっと反撃に出るのだが…。

ラスト15分で、まさかの展開に！？
「ええ？どういうこっちゃ！？」と思い見てたが、最後のあのシーンで何で逃げなかったのかがそれなりに腑に落ちた。
ああ、ああしたかったからだから逃げずに機を伺ってたのか…。
(因みに原題の「KEEPSAKE」は「記念品」という意味だが、そのタイトルの意味もラストで明らかになる)

ネタバレになるんで詳しい事は隠しておくが、今作を見終わった後でもまだ腑に落ちない箇所があったので詳細なレビューを漁ってみたら、あの悪夢や幻覚も伏線になってると書いてあって、それらのシーンを見返してみたら、ヒロインの関してのアレコレが結構明瞭になった。
ちゃんと道中の悪夢や幻覚で、伏線を張ってたんだな。


という事で、話のタネが分かり一気に腑に落ちた本作。
ただ、そのヒロインの関しての種明かしが全く説明されないので、普通に最後まで見ただけでは何が何だか分からん箇所が多いかも。
(俺みたいにな。ｗ)
後、ヒロインの葛藤や悪夢、途中で出てくるスプラッター描写等見どころは多く退屈はしないものの、監禁状態になってからのテンポがややスロー気味なので人によっては退屈かもしれません。
俺は普通に見れたけど流石に100分超えでこの地味さはちょっとどうかと思うし、逃走&反撃に出ない事でちょっと苛立ちを感じたのは否めなかった。
(まぁ、ラストのアレの為だからしょうがないんだけどさ。)



そんなこんなで難点はありましたが、ラストの種明かしは良かったし、最終的に明らかになる真相のお陰で「インブレッド」みたくモヤモヤした物を背負わずに済んだので、何だかんだ楽しめましたね。

マイナー作品ではありますが、是非ネタバレを受ける前に予備知識ナシで見て欲しい、中々の当たり目です。

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深夜の山道を運転中に脱輪させてしまった女性が、自ら手配したロードサービスの作業員に拉致監禁され拷問を受けてしまうバイオレンス•ホラー。全体的にあまりテンポが良くないので、深夜の映画鑑賞では睡魔との格闘が続きました。確かにラストは驚愕どんでん返しでしたが、少々難解なシーンも多く… 何処かキツネに摘まれたような感覚を味わいました。

• #どんでん返し

監禁･拷問系では隠れた逸品☆
逃げられない恐怖にプラスして、自分との闘いが盛り込まれています。

"KEEPSAKE"とは記念品や形見の事。
それは果たして誰にとっての記念品なのか？？



人気のないハイウェイで事故を起こしてしまったジャニーン。
レッカー車を頼むと、口の利けない男性アールがやって来た。

様子がおかしいと気付いた時には殴り倒され、人里離れた納屋に連れて来られる。

首に電気の流れる首輪を付けられて地下室に放り込まれたジャニーンは、30日の命だと告げられる。
薄暗い地下室で夢と現実をさ迷いながら、必死で活路を見出だそうとするが…



いや～なかなか面白い♪

ジャニーンの自分との葛藤や、アールとのやり取り等、よく練られています！

キャストも監督も有名ではないけれど、しっかりした軸があってだらけないストーリー展開。
監禁物だけど納屋だけに視点を固定せず、色々な見せ方をしてくれます！
グロあり、ちょこっとゾンビもあり(笑)


そして個人的に、拷問する人間が口が利けないので静かで良いなぁ、と思いました♪
『マーターズ』も無言で殴り続けていましたが、その方がより恐怖を感じます。