JunIwaoka

やさしい人のJunIwaokaのレビュー・感想・評価

やさしい人(2013年製作の映画)
2.5
2014.11.1 @ ユーロスペース
(原題:Tonnerre)

全国の、いやいや全世界のこじらせ系万歳!リア充にわかってたまるか!な前作"女っ気なし"は夏の光の刹那的な多幸感に満たされた。その主演のヴァンサン・マケーニュとギョーム・ブラック監督のタッグ再びだけに、期待が大き過ぎたのか煮え切らずあまり共感出来ませんでした。。
普遍的で哀愁と優しさのあるタッチの冒頭は期待通りだったけど、彼が必死になる行動が共感の域を超えてしまい興ざめしてしまった。それにもしかしたらメロディちゃんが猛烈に嫌な女だったらよかったかもしれないんだけどなぁ。
とはいえ基本的にギョーム・ブラックが描こうとしている心情は前作と同じ。彼がパリのような都会ではなく、田舎町のトネールに固執するのは、雪景色に寂しさを滲ませたいからのように思える。だからその喪失感は痛いくらいわかるのにな。
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