チラシを見て、どうしてこういう服装なんだろう？養護施設とか？などと考えていたのだが、単に高校の制服がTシャツなのね。ブラジルの気候に合っているだろうし、ざぶざぶ洗えるし、理にかなっている。
「せっかくだから」とハシゴついでに観た青春もの。目は見えないけれど、巣立ちたいと強く願っている高校生男子の転機の夏。守ってくれていた親や幼馴染の手を放して、行ける道を模索して、恋に目覚めて。
恋に落ちるのは転校してきた男の子で、その過程がとても自然ですんなりと観られた。別に男も女もないよな、と自然に思える感じ。
性的マイノリティがテーマ！という感じの押し付けもなく、いい意味で普通の青春物で、キラキラな光も美しく、良きものを観た。
今まで主人公を大事に守ってきた（そしてそれを自分の存在意義にもしていた）幼馴染の女の子が一番ダメージ大きいのだろうけれど、そっちにもうっすらと光の見えるオチをつけてくれたのも嬉しい。
