コーディー

世界一キライなあなたにのコーディーのレビュー・感想・評価

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)
3.9
前からここの評価の高さなんかからも気になってた作品。詳しい内容は知らなかったけどパッケージや邦題から受ける印象とはだいぶ違う難しいテーマに踏み込んだ作品でした。

イケメンで家は裕福、仕事もできるし美しいカノジョもいる全て手にしていたウィルが事故による首から下の麻痺により車椅子生活を余儀なくされる。全てを失った彼のもとに明るく奔放で少々鈍臭いルイーザが介護兼話し相手としてやってくる。

まあここ数年似た内容の映画は多いけどエミリア・クラーク演じるルイーザの柔軟に動くハの字眉毛や太陽のような笑顔、そんな持ち前の無邪気な魅力が〝尊厳死〟という踏み込んだ難しいテーマにあって重さを和らげつつ、それでも真っ直ぐな視点で真摯に描かれていてとても美しい物語でした。

愛や友情で人の心は動かせるってのももちろん信じたいけど簡単ではないしそれが全てではない、そこから離れた愛のカタチもあるんやってのをウィルとルー、彼の両親を見てて感じた。
まあいろんな意見があるのも当然やけど自分は好きですこの映画。後半は反則級に泣かせの演出連発にまんまとボロ泣きやったけどw切なさと爽やかさが同時に来るような余韻。いい映画でした!