真田ピロシキ

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

2.2
トム・クルーズには平凡な映画でもそれ以上に見せてくれるまさにスター性があって、彼の出演作でハズレを引いた覚えがないのだが、本作はその補正すら働かない初めてハズレかもと思ったトム映画。

懐かしのモンスター映画を現代に蘇らせるダークユニバースの先駆けである本作だが最初からユニバース展開に気を取られすぎていて本筋がおざなり。ジキル博士にあんなに尺を割く必要があったのだろうか。マーベルで言うとアイアンマン1の時点でフューリーが出しゃばって色々くっちゃべっているようなもので、今後のユニバースの中核になるであろうニックのオリジンも、魅力的なヴィランに成り得たアマモットも薄味。

ミッションインポッシブル風なトム様アクションもあるのだけれど、肝心のアマモット相手が正面から向かっていってぶっ飛ばされるようなのばかりなのもなんだかなあ。個人的にアクションシーンは冒頭の銃撃戦が伝統的なハリウッド映画感で一番ワクワクした。爆発!倒壊!