【映画祭の罪】
映画祭で賞をとる作品ってハズレが多いような気がするんですが、これもその一つ。
いわゆるゲージツ映画。ゲージツでも、それなりの作品もむろんあるんですが、これはそこまで行っていません。
特に、馬に乗った若い国王のシーンはあまりに見え透いています。見え透いたことやったら、ゲージツになりませんよ。あくまでワケが分からないというふうにしておかなきゃ(笑)。馬を登場させたから馬脚をあらわした、ってことなのかな(笑)。
思うに、問題はこういう駄作そのものにあるのではなく、こういう駄作を賞讃して挙げ句の果てに賞まで与えてしまう映画関係者にあるということですね。映画関係者のレベルの低さが、この種の作品を世に出してしまう根本的な理由なのだと思う。
映画祭も、無名の監督や作品を世に送り出す場として機能している面もあるから、一概に悪いとは言えないでしょうが、駄作を世に送り出すというマイナス面は、遠慮なく糾弾しましょう。勘違い映画は、勘違い映画関係者から生み出されるのです。監督だけじゃなく、評論家なんかも含めてね。
映画祭の罪について、そろそろちゃんと考えるべき時期になっているのじゃないかな。