ミツバチゴロバチ

発禁本「美人乱舞」より 責める!のミツバチゴロバチのレビュー・感想・評価

3.5
SMを媒介にしたエロでなく、SMそのものを描いた作品だった。もはや肌の露出や性的辱めはなどは重要でなく、この映画のメインイベント(しかも2セットやる)は氷雪責め(⁈)である。

吹雪の中、木に縛りつけたり、雪の中に転がしたり、最後は氷を割った池に浸からせる。時代的に確実にこれ本当にやってるので、冷え性の僕には見ていられません。

このシーンをやらされた中島葵さんが激怒したというエピソードがネットに散見されるのですが、同じシーンを宮下順子さんもやっていて、そっちは言及されてないということは、文句も言わずやり遂げ「女優魂」という美談に現場では収まったのかなあと。勝手な推測ですが。今となっては中島さんが正解でしかない。死んじゃうよ〜!『おしん』の撮影で極寒の川に浸かった泉ピン子さんの、生理が半年止まったという恐ろしいエピソードを思いだします。

しかしこの映画全編まったく性的に興奮することはなかったので、あらためて自分には、純粋なサディズムやマゾヒズムはないのだなあと自覚しました。