ミツバチゴロバチ

オッペンハイマーのミツバチゴロバチのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.8
見応えあった〜。3時間ダレ場なし。集中。ただこれ予習は必須ではないのか。主要な(といってもこれが多いのだ)登場人物と主となるシーン(時代)背景は付け焼き刃で頭に入れていったので話においていかれることはなかったが。それでもん?ん?となるところはあり、完全に一回でこの作品を堪能できたとは言い難い。まったく予備知識なく観に行っていたらと考えると恐ろし〜。

我らがピュー様がまあ颯爽とやらかしてくれて、凡百の映画ならそこばかり印象に残りそうなところ、終わってみればすっかりこの映画に溶け込んでいたのが地味に凄いと思った。彼女に比してまったく派手な演技のない他のキャストがまた皆見事な存在感で。オッピー妻役のエミリー・ブラントも良かったなあ。

正直最初、ノーラン監督の新作がオッペンハイマーの映画と聞いた時は、ん?なぜ今この題材?と、まったく食指が動かなかったのだが、いやいやむしろ全然、今、というか、常に、現代史の基礎教養として、今を生きる人間として、観て知っておくべき作品でした。