カンパッチー

わたしに会うまでの1600キロのカンパッチーのレビュー・感想・評価

3.9
ニック・ホーンビィだからこそ選曲されている音楽が歩き続ける彼女の心情を語ってるんだろうなと思うんですが、その歌詞を翻訳できない自分に大後悔!分かればもっと自分の中でこの映画の評価があがるだろうに残念です、英語をもっと勉強すればよかった…!

しかし、音楽を抜きにしても良い映画です、アメリカの女性はなにかあると自分探しというか歩きますね、ロードムービーとしてはとても淡々としていますが、自分の過去を清算するというか、そこに主題が置かれているので他の人やハイカーに助けてもらったりはしますが交流が主ではないのがよかった。
主人公のシェルビーは薬に負けてしまったとはいえ助けてあげたくなる心が優しい人なんだろうなとは感じます。

映画としての盛り上がりはないのでつまらないと思う人も、旅をしたからって成長できるかよと思う人の気持ちも分かります、ただお母さんの「私が唯一教えられるのは、最高の自分の見つけ方とそれを手放さない方法よ」と「朝日と夕日は見ようと思えば毎日見られる、美しさの中に身を置きなさい」その言葉を思い出すことができただけでもこの1600キロの旅に意味はあったのだろうと思いました。

予告だけでも見て雰囲気が合いそうでしたら、是非オススメしたいです、自分を見つめ直すという意味でも好きな映画でした。