りか

わたしに会うまでの1600キロのりかのレビュー・感想・評価

3.6
旅に出たい旅に出たい旅に出たい!
といってもここまでハードなのはちょっと無理だけど、バックパックひとつでちょっと長めのソロ旅がしたくなる作品🥺

学生の頃、バックパックでひょいひょい旅に行けちゃう友達が本当に羨ましかった。
わたしはどうにもビビリだわ、英語も話せないわ、旅もそんなに興味がないわ、おまけに綺麗好きでバックパックなんて一生することないな、なんでわざわざ苦労しに行くんだって思っている一方で、人生の経験値で言うと全然違うのだろうなあと思っては、心底チャレンジできる友達が羨ましかった。
そんな風に当時は思っていたのに、その10年後には(つい最近。といってもコロナ前のこと)、思い切って海外のひとり旅に挑戦して帰ってこれたもんだから、自分の誇らしさと成長を感じられた気がして、「やっぱり人間には旅が必要だよな」と一丁前に思うようになった😂

人間、生きてりゃいろんなことあるよね。
人生には思いもよらない出来事がわんさか待ち受けているし、乗り越えられた時は前よりも強くたくましくなっているけれど、タイミングと心の器によってはとても受け止めきれないこともある。
そんな時に人は旅したくなるんだろうなあ。
いや、ちがうな、旅しようと思うのは、自分を取り戻したいという少しの希望と祈りだな。

にしても人間てほんとに弱いよなあ。
動物のがよっぽどたくましい。
ひとたび傷つくことがあると、途端に転がり落ちてしまって、あっという間に沼に飲み込まれそうになる。
記憶と感情が人を脆く弱くさせるんだろうな。
でも、強い人なんているんだろうか。
みんな弱いよな。
でもこういう旅に出て、弱い自分と嫌というほど向き合って、少ししか進んでいないように見えて、でも少しずつ何かができるようになって、情けないように思えた自分でも振り返れば大きなことを成し遂げられたということが、少しだけ自信をつけさせるんだろう。

まあ全体的にはよかったけど、なんだかラストがのっぺりしていたような。
良かったけどね!

朝日と夕日を見ようと思えば毎日見れる
というようなメッセージは、刺さったなあ。
ほんと、仕事ばっかりしてると心がくさくさしちゃうけど、自然に触れることを忘れちゃだめだなあ。

にしても、起きてカエルまみれになってら、絶叫して暴れまわるわ😱😱😱😱
りか

りか