これは原作を読んでみたいと思った。
こういうストーリーは映像よりもやっぱり活字で読む方が繊細で迫り来るものがあるような気がする。
久しぶりに雑音なく観れた邦画。
佐藤健の悪人面がかなりよかった。
彼は、爽やかイケメンの青年の役とかよりも、よっぽど今回の作品の役柄の方が、複雑なバックグラウンドや性格だとかを表現していてよかった。
万引き家族や誰も知らない、といった作品もそうだけど、こういう歯痒さや苦しさを抱えながら生きている人の、政治だとか国だとか、自らの人生に対して失望させられながら憎しみながら生きている人がどれほどいるんだろうと想いを馳せると胸が締め付けられる。
でも、知らなければならない現実。
こういう作品を世の中に出してくれる人がいることの尊さよ。
ところどころチープさはあれど、原作が素晴らしいのだろう、とても考えさせられる作品でした。
