MarySue

キャロルのMarySueのネタバレレビュー・内容・結末

キャロル(2015年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

書こうとしている作品の参考に。

ふとした偶然で出会い、衝動的に互いの境遇にけりをつけて旅をする二人の女性。

色々思ったのは

・1950年代にも関わらず同性愛に対する風当たりが厳しくないのに違和感。→別に他の作品でやってることをわざわざやる必要は無い。でも観客は少なからず観たいはず。

・キャロルにイマイチ共感できず。→大人で酸いも甘いも噛み分けてそうなのに、自分勝手で子供をほったらかして旅に出かける。全てを失ってもいい覚悟を持ってするのが愛ということ?

・構成は典型を上手く使っているがストーリーはどこか平坦。→演出と多くは語らない演技が見ものではあるけど、一エピソードづつ進んでいく感覚で、連鎖や回転のストーリーには思えず。

スローペースだが丁寧かつ確実に紡いでいく構成だったため、間延びはしなくてもどこか物足りなさはある作品でした。

映画で使われがちな趣味あるある「写真、絵、音楽」

追記、中山可穂の『感情教育』を読みました。関係構図がここまで似ているかと驚きました。

作者は個人的な小説だと言ってはいるが、キャロルの原作の方が先なので多少なりとも関係性は感じる。
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