旅するランナー

ストックホルムでワルツをの旅するランナーのレビュー・感想・評価

ストックホルムでワルツを(2013年製作の映画)
3.9
【北欧美人とジャズさえあれば、ワルツを踊る気分になる】

白い女がジャズ歌ってどないすんねん!
な時代から、成功を夢見て道を切り開いていくスウェーデン人ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの半生。
スウェーデン語訳詞ジャズがヒットし、彼女はスターになる。
そこから、お決まりパターンの、成功に伴う代償が待っています。

なんでそっちを選ぶねん!
とツッコミたくなる、彼女の選択。
家族・愛情・健康が損われ、蝕まれていく。

でも、ご安心下さい。
頑張っている姿は、誰かが見ているもの。
心の優しさを、誰かが見守り続けているもの。
ラストの木の上からの眺めにホッします。

なんちゅうエエ女やねん!
この映画の魅力は、主人公演じる女優さんエッダ・マグナソンの美貌・美声。
そして、映画の中で歌われる数々のスタンダードジャズ。
(邦題がワルツになっているのは、ビル・エヴァンスと共演した「Monicas vals(ワルツ・フォー・デビイ)」から来ているんですね)
北欧美人ファン+ジャズファンである、僕にとっては充分満足できる仕上りです。
(ちょっと話は逸れますけど、僕にとっての歴代No.1フィギュアスケーターはキーラ・コルピなのです)