竜平

キングスマンの竜平のレビュー・感想・評価

キングスマン(2015年製作の映画)
4.5
表向きは高級紳士服店、実態はどこの国にも属さない極秘の諜報機関、その名も「キングスマン」の活躍を描く。マシュー・ヴォーン監督、コリン・ファース主演で贈るトンデモ系スパイアクション映画。

触れ込みにあるとおり、スパイ映画の常識をぶち破るようなキレッキレのアクションと、二転三転していく怒涛且つブッ飛んだ展開にやられること請け合いの内容。今作はあらすじなどをとくに入れずに見たほうが楽しめそうな気がするからそこらへん細かくは触れないでおこうそうしよう。今作で秀逸なのが、序盤で設定やら何やらをしっかりこちらに教えつつ、それを最大限に活かしつつやれることを徹底的にやりきるという点、そんでそれがこちらの予想を俄然越えてくるという点。なんというかいくとこまでいっちゃうあたりハラハラするしワクワクもする。その内容というのがまたなんとも過激で、これはストーリーもさることながら描写がね、グロいというかエグいというか、とにかく暴力表現が多い印象でここは好みを分けるところかも。いやしかしこれを「ブラックユーモア」として消化できてるあたりが素晴らしいんだよなと。悪役を演じるサミュエル・L・ジャクソンなんかはもう適役すぎるし、マーク・ストロングやソフィア・ブテラなど脇を固めるキャストも魅力的。ちなみにタロン・エガートンは今作にてスクリーンデビュー、なのに他キャストに負けない魅力を放ってる気がする。で、なんと言っても主役のコリン・ファースがカッチョイイのなんのって、今作では自身初となるバッチバチのアクションを披露してたり。教会でのシーンなんかはいろんな意味で見もの、てか強烈。あとしれっと出てるマーク・ハミルね。

全然関係ないけど展開的な部分ではデ・ニーロ主演の『15ミニッツ』を思い出したり。たまに無性に見たくなる、いつ見ても楽しめちゃう超快作。もし今作を見たのが小学生の頃だったらたぶん傘使って真似してたと思う。あと「JB」はなんの略かってなくだり、好き。
竜平

竜平