Hondaカット

キングスマンのHondaカットのレビュー・感想・評価

キングスマン(2015年製作の映画)
4.3
86点。最の高!この手の映画はとにかく【ケレン味】と【如何に格好つけるか】なのでそこがもう満点に近い。キックアスが楽しく観れる人は間違い無く楽しめる。

60年代スパイオマージュ、スーツ紳士、フレッシュなカメラワークの格闘シーン、ポップなグロシーン、意外とグッとくる成長物語、選曲、アメリカ風刺、、、など、マシュー・ヴォーン監督のバランス感覚とセンスの良さが冴え渡る。特にキックアス同様【ポップなグロ】に関しては、ある種の発明をしていると思う。更に全体的に、突拍子もない話の割に地続きなリアルさがある(ノーランのような格好つけた【リアル】じゃない)。

サミュエル・L・ジャクソンの正しい使い方。筋肉英国紳士ハゲ眼鏡枠のマーク・ストロングの正しい使い方。欲を言えば主人公の役者にもうちょっと華があったら、、、。それと一筋縄じゃいかないセンスが爆発してるので、物語自体に更にハズした部分が欲しかったなぁ、とか。まあ十分あるんですが。

とくにかくバランスが良い。マシュー・ヴォーンはなんか新しい感覚のリミックスで、タランティーノよりもポップで品があって、でも暴力をちゃんと見せる。両者ともだけどディティールが面白く、話にカタルシスがある。面白いに決まってる。
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