ゴミ箱島代表ひもる

ゴジラ キング・オブ・モンスターズのゴミ箱島代表ひもるのレビュー・感想・評価

4.0
なんといってもモンスターの見せ方が素晴らしいです。怪獣映画としては文句なしです。ハリウッドの最新テクノロジーが織り成すモンスターのカッコよさ、そして神のような美しさと恐ろしさを存分に堪能できます。
とにかく怪物の絵作りが素晴らしく、怪物の体の光の美しさや、雲や土煙からの怪物の表れ方が見事です。
もちろん、ハリウッド映画ならではのモンスターたちによる迫力あるモンスターバトルも存分に楽しめます。どのモンスターも活躍があり、アクションも最高です。
また、初代『ゴジラ』など過去のゴジラ映画のオマージュも多く、随所に制作陣のゴジラや日本の特撮映画への愛と敬意が感じられます。特に渡辺謙さん演じる芹沢の活躍は日本人としてとても感謝しています。
このように、怪獣映画としては文句なしの傑作です。しかし、人間側はツッコミどころがたくさんあります。ぶっちゃけ芹沢以外のキャラクターはあまり印象に残らず、主人公であるラッセル家の行動には謎が多いです。娘のマディソンは怪獣に対するスタンスが謎で母親への反抗をする展開は納得出来ないし、父親のマークはゴジラの憎しみの解消感がやや弱いです。エマの母親についてはネタバレなので詳しくは言えませんが、ツッコミどころだらけです。はっきり言って、人間ドラマとしてはかなり弱いです。