ディズニー好きなら知らない人は居ないシャーマン兄弟。
メリー・ポピンズやクマのプーさん、スモール・ワールドなど数々の名曲を生み出したふたり。
あんまり仲が良くなかったとは意外。
インタビューを見た限りだと不仲と言うよりお兄さんの方が偏屈なだけに感じた。
自分は映画メリー・ポピンズの中で流れる音楽たちは名曲通り越して神曲だと思っているし、あれらを作り出すのは神業だとも思っている。
肉体的には普通の人間である彼らが神曲を世に送り出すには持って生まれた天分以上の奇跡が必要なのかも知れない。
奇跡を起こす為の努力と葛藤はいかばかりのものか平凡な自分には全く窺い知ることも出来ない。
「曲を作るのは楽しいのに」と無邪気に語る弟に対し、「絵を描いていたい」と言う兄。
きっとこの性格の違いが対立を生んだのだろうし、名曲を生み出すエネルギーになったのだろう。
何にせよふたりの功績は大きい。
本作を見ている時も鳩に餌を、チムチム・チェリー、凧をあげよう、が流れる度に自分は号泣していた。
こんなに琴線にガッツリ響く曲たちを作ってくれてありがとうございます。
弟のリチャードが兄ロバートから送られた手紙のことを話しながら涙ぐむ姿に胸が詰まった。
仕事の相棒でい続けると反目もするがそれが無ければ仲の良い兄弟だったのだろうな。