ほんの少し照明が懲りすぎかなーと思いましたが、これは「ほんの少し」「さじ加減」……というか単に自分の好みの領域であり欠点と言うほどではありません。
要素としてはジェームズ・ワンのホラーを思わせるところがありますが、あちらが様々なギミックでエンターテインメント性を高めているのに対し、あれより静かで、ダークで、（この表現が正しいのかどうか分かりませんが）ホラー寄りです。
これを見ながら、自分の好みというのは「世界に対する不安が先鋭化した、主観的恐怖を描いた作品」にあるのだな、と思ったり。とは言っても、全てのホラーの根本にはこういう性質があるのかもしれません。より正確には、ニューロティックなとか言えば良いのでしょうか。この作品と同じ2014年の作品で言えば、「グッドナイト・マミー」「イット・フォローズ」のような映画に当たります。それにしてもこの手のホラーとなると、どうしてこう画面が美しくなる傾向にあるのでしょうか。
