かっつ

ババドック 暗闇の魔物のかっつのレビュー・感想・評価

ババドック 暗闇の魔物(2014年製作の映画)
4.0
すべてのクソガキ子育て中ママ必見!って流したらいいんだよ、そしたら明日から虐待はなくなる

怖がらせるというよりも問題提起感が出ていて、不安は煽られて目が離せないもののホラーとしては個人的には80点

もはやこれは「ホラーという手法を借りた苦難を乗り越える母子のヒューマンドラマ」である

終盤の攻防がクドい、および終わり方が物足りないが、70分くらいまでの展開は神がかってるといえる

最初は子どもに乗り移った?と思わせておいて、ママに乗り移った?いや、これはそうじゃないか…?と推理しながら観ていける

ラストも観客に委ねる系

ぜひシンママの子育ての大変さを味わってみてほしい、明日から人に優しくなれること請け合い




※以下考察・ネタバレあり

1.絵本は子ども向けに物書きをしていたママが書いたはず
2.基本的に全部トラウマを乗り越えられない(向き合わない)ママの妄想
3.サムの手品は現実は不思議で騙されやすいだからよく目を凝らして向き合うべきという暗喩
4.サムの問題行動はママの精神の影響、子どもは親の鏡だね
5.ラストの地下室のババドックもママの妄想、それを受け入れているサムの成長(と葛藤)に涙
6.個人的には「狂ったママが隣人含めて全員殺して残りはサム…となったところでカウンセラーor受付の警官が来て生き延び、ラストシーンは精神病院にジジババと並んで座っているママを遠くからサムが見てる(けど背後にはババドック)」だな、と予想してたのでグロ的に物足りない点がマイナス1
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