りんとん

君が生きた証のりんとんのネタバレレビュー・内容・結末

君が生きた証(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ラストが胸千切れそうに、切なかった。
自分の息子が人殺しになってしまった。
確かに、犯人の作った歌なんて、犯人の父親が歌っている歌なんて…裏側を知ってしまったらショックだ…。
というか、私お墓のシーンまで息子が犯人だったと気付かなかったよ…。
確かにサムの荒れ具合はすごかったし、マスコミに追われるのも当たり前だよね.

ライブBARでフォークギター弾き語りをして、それが出会いになるっていうのは海外では良くあることなのかな?
はじまりのうたもそんな出会いだったね。

だけど、BARでバンドと観客とマスターが一体となって盛り上がっているシーンは、こちらもとっても楽しくなってしまったシーンだ。
それから、度々出てくるカメラワークが好き。時間と空間か繋がっている…旨が踊る。

ビリー・クラダップ、スーツできめたビジネスマンスタイルも、ホームレス同然のボロボロなスタイルも、バンドで生き生きと歌う姿も、そして最後ギター一本で歌う姿も、どれもかっこいいな…。
音楽を楽しんでいるサムの笑顔と、事件を起こした息子を思う苦しみ。
犯人の父親として、この人生は生きていかなくてはならなくて、ハッピーに生きていけるわけがない。罪悪感を背負って生きていかなくてはならなくて、そんなサムにとって音楽は逃げでもあり、癒しでもあったのだろう。


これは名作。心にズシンときた。
りんとん

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