もやし

イフ・オンリーのもやしのレビュー・感想・評価

イフ・オンリー(2004年製作の映画)
4.8
どなたかのレビューで知って即クリップしたやつ。でもレビュー数も私合わせて210本だし、誰が気づくねん!って映画だよね笑
ジャケ写も内容の輝きを全く表せていない古臭さ、ダサさだし。今唯一見れるU-NEXTの紹介画像もダサかった。

かの名作天使のくれた時間とテーマはほぼ同じだけど、ちょっと似て非なるというか。俺は断然こっち派。

とりあえずストーリーとしては同棲してるカップルが、お互いにとっては最悪とも言える日を迎えた夜にヒロインの方が事故で死んでしまって、男は泣いて泣いて泣いて、朝になったら横にヒロインが普通に寝てたというやつ。


男の方は何と言うか、イケメンで爽やかでとてもかっこいい雰囲気をまとってるんだけど、どこか表面的な感じで、深い話はできない感じ。
ヒロインの方は、何と言うかウザ可愛いというか笑 愛らしいけどどこかウザいんだよね笑
朝会議に遅れるからって急いでんのにプレゼントとか出してきたりやたらキスしてきたり呑気に鼻歌歌いながら朝ご飯作ってたり。何かしてる度にハプニング起こして時間を取らせるし笑 こっちは急いでんだよ!と思わず言いたくなった笑

でもウザいと思ったのは冒頭だけで、一瞬でこの人良い人だなと思った。愛らしいルックスもだけど、何だろう、考え方が可愛いというか思いやりがあるというか深いというか。


そして亡くなっちゃって男号泣だけど、この役者さん本当に泣き演技が上手い。何度も泣くシーンあるけど、涙が自然とツーって流れるのよね。あれは才能だ。

彼女が生きてて最初はめちゃくちゃビックリ! 段々と、あれは長い長い夢だったのかなあと思い出してたらあれ?何だか色々と夢と同じ展開だぞ?これは、予知夢?ってことは彼女は結局死ぬってこと?
片っ端から彼女が死ぬ可能性を排除していく。でも段々と、これが最後の一日なら彼女とどう過ごしたい?の考えに変わっていく。



多少やり過ぎで興醒めの部分はあるものの、自分の中では感動の範疇に入った。

お互いの泣き演技の応酬がマジヤバい。あの目に涙がギューッと浮かんでくるのが自然すぎてヤバかった。どれも号泣って感じではないんだよね。

彼がいつもと違ってあまりにも愛が強いから戸惑いまくってる彼女がめっちゃ可愛い笑


表面的だった彼も徐々に自分の内部を打ち明けるようになり、最後の方の、「君が僕に初めて愛というものを教えてくれた」というセリフはかなり感動しました。今まで付き合ってた人は何人もいただろうにという背景も含めてね。
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