コーディー

ハッピーボイス・キラーのコーディーのレビュー・感想・評価

ハッピーボイス・キラー(2014年製作の映画)
4.4
ポップな変態殺人鬼の話かと思ったらどうやらそうでもなくて案外その辺のホラーなんかよりよっぽど怖い斬新なスリラーな気がする。

過去のあるトラウマにより精神科セラピーに通いながらもバスタブ工場でマジメに働くジェリー。でも飼ってる犬や猫の幻聴が聞こえて会話できるレベルに病んでる。処方された薬はあるけど飲むと幻聴も消え孤独になるから飲まない。この悪循環がある悲劇を招く。。。
カラフルで鮮やかなジェリーの視点。と実際の世界の切り替わりが最初はコミカルなんやけど徐々に不気味になってくる。
もちろん肯定する気はさらさらないけど数多の凶悪な殺人鬼の中にはこんな風に世界を見ていた人間がいたのかな?って思うとゾッとした。

まあこの映画はその辺を不謹慎なぐらいにポップ&シュールに見せてくるので受け付けない人は大嫌いになると思うけど個人的にはかなり興味深かったです。
ライアン・レイノルズってのがまた良くてこの何にも悪いこと出来なさそうな孤独な兄ちゃんが犬と猫。善と悪の狭間で苦悩する姿が気持ち悪くて怖くて少し切ないんですよね〜

ちなみに心の声でもあるこの犬と猫の声もライアン・レイノルズがちゃんとやってるらしいですねw

面白いって言っちゃ語弊があるかもやけどこのゾクゾクする視点やらラストのふざけ具合と言い、面白かったですw
こりゃ〜〜『デッドプール』のライアンも楽しみだ〜〜