あさのひかり

ライアーズ・ダイスのあさのひかりのレビュー・感想・評価

ライアーズ・ダイス(2013年製作の映画)
3.8
悪い映画じゃないけど、かなり苦しかった。今まで観た中ではいちばん息苦しいロードムービーかも。内容的にはインドの末端労働者の現状告発映画なのでずっと暗い。もちろんダンスとか歌とかない。

最初は、女の子と子ヤギの可愛さで、途中からはナワーズッディーンさん役のナワーズッディーンさんの存在感で何とか観れる感じ。

主役の女の人、私から見ても娘だけ連れて旅するのはあまりにも危なっかしくて、ナワーズッディーンさんが途中で出て来なかったら、まともに見れたものじゃない感じ。その知識・情報のなさとかも含め格差なのかな、とか思いました。

でもさ、ナワーズッディーンさんってさ、こんな色気がある俳優さんだったのね。チェックのシャツ着てデリーの街中に紛れこんだら分からなくなるくらい全く普通のインド人なのに、接写で映ったナワーズッディーンさんの表情、色気がすごくて、普通にドキドキしました。胡散臭い感じと頼もしい感じの間で揺れてるような絶妙な存在感も好き。そういう意味では、ナワーズッディーンさんのファンとか気になる人には、暗い映画無理じゃなければ、是非オススメしたい。

最後のシーン、観たときは訳が分からなかったし、結局どうとでもとれる感じで、だいぶん悩みました。1日考えて、「私はこう考える」って結論出した。人によって、捉え方が変わりそう。
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