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ドクター・ストレンジのsatchanのネタバレレビュー・内容・結末

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

あまり見ないタイプの映画ですが、コンピュータの技術って凄いな、とただただ感心するばかりの映像の連続で、面白かったです。

交通事故で手が不自由になった天才外科医ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)が、ネパールのカトマンズへ赴き、超常的な力を手に入れます。魔術師マスターとなったストレンジが、世界を破滅させようとする闇の魔術師から人類を守ろうと奔走する物語。

魔術を使うシーンで出でくる光の輪や、戦いのシーンで角度が変わる壁やビル、ミラー次元など、映像がひたすら面白かったです。世界が回転したり、崩れ堕ちたり、よじれたり。大気圏を抜け、地球を宇宙から眺めて、さらには時を超えて宇宙へ行くシーンもスピード感あり、迫力がありました。終わり近くの戦いで、逆戻しする世界も見入ってしまいました。映像の加工作業が楽しそうでした。


『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』でも天才役だったベネディクト・カンバーバッチですが、今回も天才外科医でイメージはピッタリ、さらに魔術まで手に入れちゃいましたね。魔術の技を出す時、ドラゴンボールのカメハメハポーズになってるような…。

ストレンジの同僚医師クリスティーナ役 に『きみに読む物語』『スポットライト 世紀のスクープ』のレイチェル・マクアダムスが出演しています。ストレンジは、クリスティーナのいる現在の世界と、時空を超えた世界を行ったり来たり。『24-Twenty Four- リブ・アナザー・デイ』のベンジャミン・ブラットも出てました。ラストでビール飲んでたのは、マイティー・ソーだと思いますが、さりげなくマーベル・コミックでつないで、続きを期待させる感じ、商売上手ですね。

ストレンジの指導者エンシェント・ワンの死ぬ前の言葉が印象に残りました。時は選べず、死があるから人生が輝く、残された日々に限りがあり、先が短いと知る、準備ができている人なんて居ないんだ、そう思えました。
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