モリユウキ

ストレイト・アウタ・コンプトンのモリユウキのレビュー・感想・評価

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80~90年代前半(そして現代も)の公民権運動なんてとっくの昔に終わった時代でも、黒人は権力側から差別的な扱いを受け、それに反発するようにして作られたN.W.A。
なんというか、初期衝動の頃の自分達の抑圧を訴えてた頃がやっぱり一番同調できて、その後の利権とかお金とか入ってくる辺りの「金、女、銃」的な抗争はやはり苦手。だってそれらは音楽の純粋さを濁らせていたように思えたし。
あとアメリカの「瞬間的には心からの感情なんだけど、長い目での関心を持てない」みたいな文化観をすごく感じたな。そう思うとやっぱギャングスタ・ラップって日本人は本当の意味では理解できないんじゃないかなとも思う。