あ〜、ヒュー・グラントですね。
ヒュー・グラント主演映画は、観なくても起承転結が分かりきっているというのに観てしまった。最後まで飽きずに観られてしまった。
『トゥーウィークスノーティス』も『ラブソングができるまで』ももちろん観た。（モーガン夫妻は観ていない）
この２つはラブコメだったが、今回はどちらかというと人生や家族がテーマだった。
『ラブソング〜』が年の差ラブコメからの返り咲きストーリーだったので、今作はそのアンチテーゼのようにも見える。
原題のREWRITE、つまり人生の再出発がメインテーマであり、モテの話でも、起死回生のサクセスストーリーでもない。
『アバウトアボーイ』寄りかもしれない。
盛り上がりがあるわけではないが、じんわりした良さがある。
主人公キースにはもう1年も会っていない息子がいて、壊れてしまった親子関係への呵責もあったりする。
過去1回だけヒットした脚本作品の話をされるとうんざりするけれど、オスカー像を持ち歩いていたりする。
壊してしまった家族関係、過去の栄光にすがってしまう虚しさ。
その辺りが共感を生む。
今までヒュー・グラントの演じるキャラは軽すぎて共感しにくかったが、今回は共感しやすい（当社比）。
周りの登場人物のキャラクターもいい。
隣に住んでる同僚も、涙もろい学科長も、スターウォーズオタクの学生もほっこりする。
そして散りばめられた映画ネタがまたいい。
全部は拾いきれなかったので、もっとわかれば笑いのポイントも増えたのだろう。
まぁ、なんだかんだいつものヒュー・グラントの映画ですね。いい意味で。
