ルイまる子

オデッセイのルイまる子のレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
4.1
面白かった!これは新しいタイプの?アメリカ娯楽映画ですね。ヒーローって訳でもない。マッチョでもない。生死を彷徨い云々でもない。結構始まりからもう死を覚悟し、あとどれくらい生きて行けるか冷静に計算し、その男を救出するのに、善悪を問うわけでもなく、皆いい人ばかリで悪人は出て来ない。

一言で言うとアメリカの良心、栄光の宇宙への挑戦再び。だけど、世界一のアメリカの象徴アポロ11号、アメリカって凄い!じゃなく、ああやっちゃった!という始まりでした。大失敗をやらかした、一人火星に置いて来てしまった。でも、マイケルサンデルじゃないが、全員救出出来ないなら5人を助け1人を見捨てる訳じゃなく、皆が少しづつリスクを背負おう、でも助けましょうよ、という物語です。

マット・ディモンはアメリカの良心、とことんいいやつ、頭も超良く、役に立つ、明るいやつ、前向きなやつ、皆が好き、マットを嫌いな人はまずいない、という役ばかりで癪に障るが確かにいいやつそのものなので異論はない。ローキーで、気持ちの良い幸せな笑顔と知性漂う俳優です。宇宙工学云々は難しくて解りませんが、要は芸は身を助ける。専門知識があればあるほどサバイバル出来る。全く何もない所しかもなんと火星で次々と農業やったり色々工夫し、冷静に自分の残りの命の計算をし、救出に来るまでどうやって過ごすか緻密に計画。仲間のクルーが残して行ったネアカなディスコミュージックテンション上げつつ、他の資料やらぼっちを特有のオタク精神で楽しむ。ぼっちでカメラに向かい、日記みたいに日々の事綴る表情はオタク欲を満たせむしろ活き活きしてる。いいねー!楽しかったです!

気になったのは。。これがアメリカの現状だなと。中国人がやたら経済が強く援助し。。インド系、中華系、黒人の三拍子が大事なスタッフの役回り。。日本人は当然いませんでした。
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