このレビューはネタバレを含みます
ドキュメンタリーに近いSF作品。
事故に遭い、1人火星に取り残され死んだとも噂される中、1人希望を捨てず懸命に生き生還を果たす物語。
主人公は植物学者であったが、おそらく、それだけでは生き残れなかったと思う。出会った人々から聞いた話、今まで学んだことを生かし、それらを取り入れて懸命に火星にて1人で生き残る術を探し続けた。諦めないことは大切かつ難しいことだが、諦めないことの難しさも同様にあると思う。
ワトニーが火星に滞在した日数は549ソル。約束1年半。しかし、火星の方が地球に比べて経過する日数は24時間40分とのNASAの見解もあるため、もう少し長いかもしれません。
作中ではワトニーは明るく振る舞っていましたが、火星を離陸するシーンでは「離陸」と言った際に込み上げる涙を抑えられないところには、火星での生活は相当なストレスがあったのだと思います。思わず感情に訴えれたかの様に感じました。
SF映画にて宇宙を舞台にする映画には個人的には良作が多いと思いますが、今作は宇宙の中でも火星での生き方に焦点をあてドキュメンタリーのような仕上がりになっています。それが逆に良かったと個人的には思います。
話が変わりますが、Blu-rayでは映画の中では語られなかったアレス3での本当の真実と、別れの挨拶シーンがドキュメンタリーの様に特別収録されています。
サブスクリプションもいいですが、円盤だと監督の思いや、作品の深いところまで知れるので、なるべく買う様にしてます。
作品とは関係ない話ですが、今作でより強く思ったので書き残しておきます。