パンパンちゅ

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのパンパンちゅのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

好きすぎてBlu-rayを買ってしまった程の名作。

主人公が21歳の誕生日にタイムリープの力があると父親から教えられ、その力で彼女を作ろうと奮闘する物語。

この映画でのタイムリープとは自身が生きた過去にのみ飛ぶことができる。未来は不可能である。
この力をどのように使うかは、主人公次第。
本を読みまくる。映画を見まくる。お金を手に入れる。なんでもよし。

タイムリープにより後悔したことをやり直す事もできるが、同時に失うものもある。

今作は「家族愛」に満ち溢れた物語であり、生と死はタイムリープを使っても必ず訪れるもの。子供が生まれてから過去を変えてしまうと、それ相応のリスクもある。

作中で父親から学んだことの中に、同じ日を2回過ごすことを伝えられる。それにより、1度目に気づくことの出来なかった素晴らしいことに気づけると。
それにより、主人公は何気ない1日が大切だということに気づく。それにより徐々に力を使わなくなっていく。

ラストではタイムリープを使用し過去を変えることはできるが、何気ない1日を大切に過ごすことの素晴らしさを語っている。

今一度、自身を振り返り出来ていたかと思うと殆どの人ができていないだろう。
その大切さに気づかせてくれた良作であり、沢山の人に知って欲しいと思う。

何よりエンディングの「How Long Will I Love You」も最高で作品とマッチしている。
ラストは号泣というよりかはじんわりと涙が出てくる。そんな作品。