ニール・ヤングが監督・主演、DEVOやデニス・ホッパーが出演し、キャッチコピーに「a new clear comedy」とあるように、原発がテーマということでどんなもんか観てみたら、中身はただのバカ映画。
地球の周りを宇宙船が飛んでたり、ハエがレーザーポインターだったり、金持ち風のアラブ人が「金と女をやるから私の肌とその白い肌とを交換してくれ」と言ってくることに意味などない。すべて、ニールヤングの頭の中を映像化しているだけだからだ。それを証明するかのように、N・ヤングのマネージャーいわく台本は撮影が終わってから完成したとのこと。
しかし、 この映画にはホドロフスキーやリンチのようなミッドナイトムービー的な破壊力はないし、ドラッグムービーとしても耐用年数を過ぎてる気がする。
だが、ミュージシャンが監督しているからか、ライブの場面は高揚感のようなものがあった。
友達集めて馬鹿騒ぎした挙げ句に、いろんなもの置き去りにしてアッという間に終わるような映画なので、広い心を持てば楽しめるはず。
これは中身と関係ないが、出演しているデニス・ホッパーとディーン・ストックウェルは後に『ブルーベルベット』で再び共演しているけど、リンチはこの映画観てるのかな。