ヤズカシバド

ブロークンのヤズカシバドのレビュー・感想・評価

ブロークン(2012年製作の映画)
3.6
とても美しい映画だった。ストーリーの99%は暗く、重たく、観ていて陰鬱になるんだけど、その対比からスカンクの存在がより透明で儚い存在にしている。そしてそれが1%の美しさを何倍にも増幅させる。キャラクターの中には確かに「悪人」がいるんだけど、それよりもいわゆる完全な「善人」がいるわけではなく、皆が少しづつその原因を担っていて、それが最終的に最悪の結果に繋がるというのが面白かった。すごくイギリスの映画っぽいんだけど、画の感じや撮り方が新しいので、クラシックなワーキングクラス系とは少し違った。観てよかった。