ロビン

昔々、アナトリアでのロビンのレビュー・感想・評価

昔々、アナトリアで(2011年製作の映画)
3.2
ある殺人事件の実況見分から遺体の検死解剖へ至る警察や検察、解剖医たちの行動が描かれる。
劇中説明的台詞がほとんどない。
ゆっくりと時間が流れ、他愛もない登場人物同士の会話でほとんどが占められている。
その会話の中からそれぞれの人物像が浮かび上がってくるが、内容があまりにも地味すぎる。
登場人物の誰に焦点を当てているのか分からないまま終わってしまうが、たぶん解剖医なのかな。。
そして157分という長尺で内容的には1/2、1/4にすらできそうだけれど、たぶんそれではこの作品の良さが死んでしまうんだろうなぁ。。
ある意味、摩訶不思議な作品だった。

捜査中に夜の草原を照らすヘッドライト。
この不思議な美しい描写は見事だった。

”ほとんどの自殺が人を罰するためではないのですか?”というセリフが心に残る。
ロビン

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