shooooo

パレードへようこそのshoooooのレビュー・感想・評価

パレードへようこそ(2014年製作の映画)
4.6
とっても胸が熱くなる名作!

同性愛者グループ(LGSM)が炭鉱ストを支援するという実話に基づく映画ですが、登場人物が魅力的でアツいシーンも多いです。

特にダイ(パディ・コンシダイン)やクリフ(ビル・ナイ)、シャーン(ジェシカ・ガニング)など、LGSMの支援を快く受け入れるオンルウィン地方の人々が人間性も役者の個性も魅力的で、この映画の「救い」でもあります。一握りの「まともな」人間がいるお陰で世の中はなんとか地獄にならずに済んでいる側面が多分にあると気付かせてくれる映画でした。
また、「最近デモを取り締まる警察が少ないのは鉱山ストに彼らが動員されているからで、同性愛者と鉱夫らは共に同じ権力に苦しめられる弱者だ。だから私たちで鉱山ストを支援しよう。」というLGSMリーダーのマークの活動家としての「想像力」には敬服するばかりです。

LGSMと鉱山組合の距離が縮まり結束を深め合っていく場面はいずれも素晴らしいですが、特にラストシーンはシンプルながらとても気持ちがよく、最も好きなラストの一つです。「連帯を示す旗」に心が動かされます。
shooooo

shooooo