真田ピロシキ

コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

2.5
精神と身体の安定のために週1でヨガ教室に通っててカナダのヨガガールコンビがミニナチスと戦う本作に宇宙の繋がりを期待して見ました。ヨガ歴がまだ短いからかストリートファイターVでダルシムを使えないからか笑えたのは最初の30分くらいであとはあまりまともに見ていません。イマドキのティーンエイジャーっぽいノーテンキにシリアルキラーとオカルトを悪魔合体させたノリですがそれがオジサンの考えるイマドキっぽさでねえ。氾濫するサブカルネタはドヤ顔オタクのコミュニティーに紛れ込んだようで『レディプレイヤー1』すら大嫌いな自分がのめり込める訳がなくシラケ顔。サブカルジェネレーションギャップもしつこいよ。エンドロールで監督が面白いこと言おうとしてるのが寒さに拍車をかける。様々な点で無神経なのがまた悪ノリオタク的でキツイ。

なんだけど主人公2人を演じるジョニー・デップ娘とハーレイクイン(本名で監督の娘)は好きです。冒頭とエンディングのバンドシーンなんかついサイコーの映画と錯覚しそうになる。限りなくジョニー・デップとケヴィン・スミス監督の親バカなボンクラ映画加減を見ていると「貶しすぎるのも悪いかな」という気にさせられる。この2人が楽しい思い出を得られたならまあ良いんじゃないすかね。割り切ればミニナチや批評家を殺すためのモンスター造形は微笑ましく、サブカル界隈にウケるためのスタン・リーやバットマン声優ケヴィン・コンロイも大らかな気持ちで流せる。いや難しいかもしれないが主人公ズがノーラン版バットマンの内容を正確に覚えていないように限界オタクではなかったのがこの手の作品では自制が効いてて好感持てる。ドラマの映画化のように設定が掴みにくいと思ったらこれ別のセイウチ人間映画のスピンオフなんですね。