シネマJACKすぎうら

起終点駅 ターミナルのシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

起終点駅 ターミナル(2015年製作の映画)
3.5
釧路が舞台。過去の忌まわしい記憶に囚われ、心を固く閉ざしたまま生きる弁護士。彼に失踪した元カレ探しを依頼しようとする若い女性。
二人ともなんか気の抜けた様子で生きてる感じ。お互いの交流をとおして、次第に二人の心が開かれていくさまが描かれる。

なんか不思議な感触の映画。
小説の映画化らしいが。。

終始、静かで優しい感じの展開だが、人と人との関わりがすごく希薄。
上記の主人公ふたりも何かとお互い影響しあうのだが、ある線から決して距離が縮まらない。

そういえば、ジョン・カーニーの「Once」とか「はじまりのうた」と相通じる面あるかも。(ただ、こちらは”音楽”という切り口からみると”熱い” 笑)

それでも、主演の佐藤浩市はさすが。強烈な存在感で、失われた家族への想いをあらわすシーンでは泣かせてくれる。


劇中に登場する、北海道ならではの鶏唐揚げ料理”ザンギ”。これが実に旨そう。
東京の居酒屋ランチでみつけたので食べてみたが、(店が悪かったのか)さして美味しくもなかった。
映画観る前にココで食べなくてよかったわ(笑。